学校教育

上廣道徳教育賞
概要
当財団では、1992(平成4)年度より、上廣道徳教育賞を実施しております。道徳教育は、戦後、徳育に関わる様々な議論が激しく展開されるなかで、共通認識が培われないまま、手探りで行われてきたように思われます。そのなかで、昭和33年から実施されてきた道徳授業を、充実させていくことが当財団の大きな役割のひとつと考えております。
「上廣道徳教育賞」は、当財団は、次代を担う子どもたちの健やかな成長を応援するために、学校における道徳教育の振興を目的として、上廣道徳教育賞を実施し、道徳教育に意欲的に取り組む学校や教員の皆様の実践や研究論文を表彰して参りました。また、受賞者の実践を教育現場で役立てていただくために、受賞論文集を作成し配布しています。
上廣道徳教育賞は、スタートし、これまで31回を重ねました。675件の教育実践論文を表彰し、受賞者は全国に広がっています。

お知らせ Imformatiom
募集要項 Application Requirements
応募手順
※応募申請フォームから、CD集だけの申込みが出来ます。
- 応募規定
- 道徳教育の実践に基づく研究論文、ただし、研究を主体とした論文も可。
道徳教育と連携した総合的学習の実践。 A4用紙 横書き、40字×30行、7~10枚
(資料の添付は、論文と別にA4サイズ5枚以内)
- 応募手続き
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- A.応募希望者は、応募申請フォームにて、申請をお願いします。
※ただし、申込み用紙を記入の上、郵送やFAX、Eメールで申し込むこともできます。
⇒ 論文応募用紙(Word版)①論文応募用紙 - B.応募論文は、下記の論文応募フォームから、応募ください。「注意事項」
〇論文の応募は、学校長(所属長)の承認を得て下さい。
〇応募論文は、公刊雑誌や単行本に未発表のものとします。(研究発表はこのかぎりでは ありません) なお、他賞と重複しての応募は失格とします。
〇受賞論文の著作権は当財団に帰属するものと致します。
〇応募論文は原則としてお返しできません。
- A.応募希望者は、応募申請フォームにて、申請をお願いします。
応募要項
- 応 募 資 格
- 小学校・中学校・高等学校の教員、教員のグループでの応募も可
(小学部または中学部、高等部を有する特別支援学校、 海外日本人学校、補習校を含む)研究論文の部は、小中高等学校教員と大学生及び大学院生が対象となります。
- 締切(すべて当日消印有効)・発 表
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- 論文申込締切り 令和5年11月17日(金)まで
- 論文提出締切り 令和5年11月30日(木)まで
- 入賞発表 令和6年 2月 5日(月)
※ 結果は郵送で通知(応募者本人に送付及び財団HPにて公表)
- 部門・賞
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- 小学校の部
- 最優秀賞 1件 賞状・研究助成金 20万円
優秀賞 6件 賞状・研究助成金 10万円
佳 作 5件 賞状・研究助成金 5万円
研究奨励賞(応募者全員)…… 図書カード5千円分
- 中学校・高等学校の部
- 最優秀賞 1件 賞状・研究助成金 20万円
優秀賞 6件 賞状・研究助成金 10万円
佳 作 5件 賞状・研究助成金 5万円
研究奨励賞(応募者全員)…… 図書カード5千円分
- 研究論文の部 (理論研究を主体とする研究)
- 最優秀賞 1件 賞状・研究助成金 20万円
優秀賞 6件 賞状・研究助成金 10万円
佳 作 5件 賞状・研究助成金 5万円
研究奨励賞(応募者全員)…… 図書カード5千円分
既存受賞者が再応募する場合は、受賞後3年以上の経過が必要です。
(第1回~28回の上廣道徳教育賞受賞者が対象者となります。
- 第32回 上廣道徳教育賞審査委員(敬称略)
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名誉審査委員長 村井 實 慶應義塾大学名誉教授 審査委員長 審査委員
永田 繁雄
小尾 圭之介
小西 祐一
七條 正典
柴原 弘志
内藤 俊史
村野 光則
月田 行俊東京学芸大学教授
元NHK解説委員(当財団理事)
全国小学校道徳教育研究会会長
高松大学教授
京都産業大学教授
お茶の水女子大学名誉教授
東京大学・東京外国語大学非常勤講師
全日本中学校道徳教育研究会会長
- 個人情報の取り扱いについて
- 当財団が取得する個人情報は本事業に関する業務及び連絡、また財団事業に関する広報活動に限定して使用いたします。
当財団は、受賞者に関する情報(都道府県、学校・団体名、申込代表者名、研究内容)を財団ホームページに掲載するほか、広報活動のために公開いたします。
- 第30回 上廣道徳教育賞 表彰式
- 第30回上廣道徳教育賞は、全国の小・中・高等学校の教員、海外日本人学校等の個人もしくはグループから、多数の論文の応募がありました。2022年2月7日(月)に結果発表を行い、21編が入賞いたしました。そして、3月12日(土)に表彰式をオンラインで実施しました。オンラインでの表彰式は、受賞者及び審査委員が参加し、受賞の喜びや研究実践の様子などを交流する場となりました。
第30回の「小学校の部」で最優秀賞を受賞しましたのは、佐賀県みやき町立三根東小学校中村 美枝子校長でした。中村校長の研究実践は、「いのちの教育プロジェクト」(授業構想)と「いのちと向き合う体験活動」(全校集会)の相互関連を図りつつ、「いのちを考える日」の有効性を検討されたものです。社会的な背景を起因として、いのちの教育を大テーマとし、学校全体で道徳科授業だけでなく、特別活動や総合的な学習の時間との関連を図りながら、取組の様子が具体的に述べられていたことが高く評価されました。
「中学校・高等学校の部」で最優秀賞を受賞されたのは、高知県立山田特別支援学校 古味聡子教諭でした。古味教諭の論文は、学校全体で取り組まれたもので、特別支援学校で作成した道徳の『内容項目表』を活用した内容です。古味教諭は、「基本行動に関するプロジェクトチームの中心として、本校独自の道徳の内容項目表」を作成し、小学部から高等部まで段階的系統的な実践に取り組みました。
特に評価されたのは、特別支援学校用小・中・高等部と系統立てた道徳『内容項目表』で、特別支援独自の内容項目の調査、カリキュラム作成がよく現れ、指導も独自の工夫が見られました。
今回、「研究論文の部」では、受賞論文は該当なしとされました。全体での受賞者はその他、優秀賞11件、佳作8件が選ばれました。
結果発表 Result announcement
小学校の部
- 小学校の部
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賞 氏名/代表者名(学校名) 論文タイトル 個人/グループ 最優秀賞 津曲 基史(鹿児島県薩摩川内市立平佐西小学校) 道徳科における深い学びへ導く授業づくりとよりよい自己への接続~比較発問の研究と自己内対話を通して~ 個人 優秀賞 杉谷 義和 (鳥取県八頭町立船岡小学校) 先人の生き方に学ぶ道徳
~地域教材を活用し,ふるさとを愛する子供の育成を目指した実践~個人 優秀賞 宮﨑 典子(香川県三豊市立笠田小学校) 生き方につながる道徳の授業
~『考え、議論する道徳」の原点と視点を考える~グループ 優秀賞 髙崎 裕之(東京都稲城市立稲城第七小学校) よりよい生き方を求める道徳科の授業の実践
~令和3年度・令和4年度、2年間の校内研究を通して~グループ 優秀賞 山田 淳美(愛知県安城市立二本木小学校) 古里を心の拠りどころとし、精いっぱい生きていく児童の育成
~童話作家新美南吉を題材とした道徳教材の開発・活用~グループ 優秀賞 川本 未佳(愛知県安城市立二本木小学校) 命を大切にし、夢や希望をもって生きていく児童の育成
~道徳学習における対話的な学びを通して~グループ 優秀賞 下平 剛大(愛知県名古屋市立守山小学校) 夢に向かって成長しようとする児童の育成
-道徳科におけるキャリア教育の実践を通して-個人 佳作 星 裕(北海道釧路町立昆布森小学校) 「昆布森大好きっ子」の育成を目指したカリキュラムの開発と評価 ―総合的な学習の時間「昆布森PR大作戦」と道徳科の関連指導を通して―
「よりよく生きる喜び」を感じる道徳教育の実践個人 佳作 山中 佑介(大阪府寝屋川市立中央小学校) ~自作教材の作成と活用を通して~ 個人 佳作 佐野 恵広(愛知県岡崎市立六名小学校) ふるさと地球に愛情と誇りをもち,意欲的に創造する子供の育成~ 人の営みと自然環境とのバランスポイントを探れ ~ 個人 佳作 山平 恵太(熊本大学教育学部附属小学校) なりたい自分ノートを活用した道徳科授業の在り方について~「ぐみの木と小鳥」(B 親切、思いやり)の実践を通して~ 個人 佳作 黒羽 諒(茨城県那珂市立第三中学校) 道徳的価値の理解を深めよりよく生きようとする児童の育成
~価値の三層構造に基づく対比的思考活動の導入を通して~グループ
中学校 高等学校の部
- 中学生・高等学校の部
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賞 氏名/代表者名(学校名) 論文タイトル 個人/グループ 最優秀賞 柴田 典夫 (岩手県盛岡市上田中学校) 主題 学習しつづける力を高めるための研究
副題 単元や題材など内容や時間のまとまりを見通してつくる「生徒が主役の授業」のあり方〔道徳科〕グループ 優秀賞 篠原 孝雄 (大阪教育大学附属天王寺中学校) 中学校道徳科内容項目「よりよく生きる喜び」を扱った道徳教材の指導の在り方
~「二人の弟子」の授業実践から~個人 優秀賞 大久保 昌倫(福井県立羽水高等学校) 小中高連携の視点からの高校道徳の実践と提案
~元中学校校長が高校で担任となってできたこと・できなかったこと~個人 優秀賞 佐藤 雅之(静岡県焼津市立大富中学校) 中学校における「考え、議論する」道徳授業の在り方
―道徳教育を核とした学級づくり―個人 優秀賞 東 拓 (北海道幕別町立札内東中学校) 自主的に教材を開発した道徳授業実践 個人
研究論文の部
- 研究論文の部
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賞 氏名/代表者名(学校名) 論文タイトル 個人/グループ 優秀賞 小西 一博 (富山県高岡市立五位小学校) “特別支援対象児の自尊感情を高めるための実践研究
-生活分析的カウンセリングを通して-”個人
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