東京大学大学院
  上廣死生学講座


京都大学こころの
  未来研究センター

東京大学大学院医学系
  研究科 赤林朗教授


東京大学大学院人文社
  会系研究科島薗進教授


倫理良書レビュー

倫理良書レビュー島薗進教授選(東京大学大学院)


  序言
「倫理」というと堅苦しい掟や規則のように考えられかもしれない。しかし、私は「倫理」はさまざまな形をもった「善い生き方」だと考えている。これは幅が広い。そのような意味での「倫理」をよく示している書物を紹介していきたいと考えている。日々私たちが難しい判断を迫られているような問題を「倫理」の視点からとらえ返すことも重要だ。あまり分厚い書物はできるだけ避けてまずはそれほど長くない読みやすい本を取り上げていきたい。そして現代人の生き方にどのような意味で参考になるか、私なりに解説してみよう。できるだけ柔軟に、倫理という言葉の意味を広くとって本を選びたい。このレビューを読んで、「この本は読んでみたい」と思えるような解説ができれば幸いだ。

  倫理に関する良書の書評
<2012年>
 4月 中野孝次 著『風の良寛』集英社 2000年刊、文春文庫版 2004年刊
 3月 山脇直司 著『公共哲学からの応答――3.11の衝撃の後で』筑摩書房 2011年刊
 2月 ウルリッヒ・ベック 著『世界リスク社会論』ちくま学芸文庫 2010年刊
 1月 加地伸之 著『儒教とは何か』中央公論社 1990年刊
<2011年>
12月 竹内 洋 著『教養主義の没落――変わりゆくエリート学生文化』中央公論社 2003年刊
11月 宗 左近著『小林一茶』集英社 2000年刊
10月 加藤陽子著『戦争の日本近現代史――東大式レッスン!征韓論から太平洋戦争まで』
    講談社2002年刊

 9月 カール・ヤスパース著(橋本文夫訳)『戦争の罪を問う』平凡社ライブラリー1998年刊
   (原著1946年刊)

 8月 吉田満著(保坂正康編)『「戦艦大和」と戦後』筑摩書房(ちくま学芸文庫)2005年刊
 7月 鬼頭秀一著『自然保護を問いなおす──環境倫理とネットワーク』筑摩書房1996年刊
 6月 竹内整一著『「かなしみ」の哲学』日本放送出版協会2009年刊
 5月 小此木啓吾著『対象喪失──悲しむということ』中公新書1979年刊
 4月 原田正純著『水俣病』岩波新書1972年刊




 

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