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倫理良書レビュー

赤林 朗 教授(東京大学大学院医学系研究科)2010年度研究活動報告



 国内外の生命・医療倫理学領域において、リーダーシップを発揮して活躍できる高度な人材の輩出と、国際的な研究者交流を通じた本領域の世界的ハブ拠点となることを目的に、2010年度は以下のような教育・研究活動を行った。
 若手研究者・大学院生を対象にした、基礎・専門・発展の三段階からなる、生命・医療倫理教育プログラムを昨年に引き続き実践した。@ 基礎コース:これまでに培ったノウハウを活かし、東京大学に在籍する大学院生を対象に「生命・医療倫理学基礎コースT、U」を開講。A 専門コース:@を修了した若手研究者・大学院生を中心に、インターンシップの機会を提供(大学内の患者相談・臨床倫理センターや研究倫理審査室、関連省庁等)。B 発展コース:若手研究者・大学院生を中心に、海外の連携先に派遣、諸外国第一線級の研究者による研究指導の機会を提供(オックスフォード大学、モナッシュ大学、ペンシルヴァニア大学、ヘイスティングス・センター等)。海外からの若手研究者も積極的に受け入れた。
 国内連携としては、本学と熊本大学の若手研究者・大学院生を中心に、今年度より「生命倫理オンライン研究会」を開始した。当該領域の黎明期より、先達的役割を果たし続けるヘイスティングス・センターの「Bioethics Briefing Book」をテキストに、テレビ会議システムを用いて月1回実施する輪読会は、若手研究者・大学院生の育成のみならず、国内ネットワークの形成にも貢献するものである。
 国際連携としては、国内外における主要な生命・医療倫理研究機関の代表者らを招聘した第3回GABEX国際会議を今年度も開催した(於ホテルニューオータニ)。「生物医学技術と倫理」「グローバル化と生命倫理」といったタイトルのもと、エンハンスメントや再生医療、渡航医療や臓器移植、インフォームド・コンセント等の多岐にわたるテーマで2日間、活発な発表・討議が行われた。
 アウトリーチとしては、ホームページ(http://cbel.jp/)、ツイッター(@UT_CBEL)などにおいて、国内外最新の生命・医療倫理の情報提供に努めたほか、リファレンスセンターの生命・医療倫理関連分野の書籍および映像設備等の拡充も行った。さらに、未曽有の災害となった東日本大震災後は、ただちに「東日本大震災 掲示板・フォーラム」をホームページ上に立ち上げ、基礎コースの修了者等からのメッセージや体験談を発信したり共有したりできる場を提供し、社会的貢献の一端となるよう努めた。



  夏季集中 生命・医療倫理入門コース



  菱山豊氏講演会「ライフサイエンスと社会をつなぐ」

              
 

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